本校の研究
【研究主題】
「主体的に考え、学び合う児童の育成
ー算数科を通してー」
【研究の構想】
「主体的・対話的で深い学び」を目指して、学習過程の工夫を次のようにしています。
課題把握 → 解決の見通しをもつ → 自力解決 → 学び合い → まとめ・振り返り |
〇学び合いを通して、考えを深めていくためには、まずは、「自分の考えをもつ」ことが前提と
なります。そこで、今年度は、学習過程の中で、「解決の見通しをもつ」、「まとめ・振り返り」
を重点として、授業改善に取り組むこととしました。
〇学習過程にそって、児童がしっかり考え、学び合うことができるように、ノート指導にも力を
入れています。「思考の足跡」が残るノート、活用できるノートを目指して、指導を積み重ねて
います。
次に、各学年の実践について紹介します。
【実践の紹介】
実践1 5年「小数のわり算を考えよう」 |
6月5日(月)5校時に行いました。
本時の学習問題は、「リボンを2.5m買ったら、代金は300円でした。このリボン1mのね
だんはいくらですか。」です。
その問題を解決するための本時の課題は、各コースに合わせて設定しました。
〇発展コース:300÷2.5の計算の仕方を考えよう
〇基本コース:自分の考えた式で答えを求めれるわけを考えよう
〇補充コース:数直線を書いて、どのような式になる考えよう
各クラスの授業についてです。
☆発展コース 今まで学習した整数のわり算で学んだことを活用しながら、小数のわり算
の計算の仕方について、数直線等を用いて、自分の考えをノートに書い
ていました。
☆基本コース 今までに学習した整数のわり算を思い出しながら、自分で式を考え、小数
でも今まで学習してきたわり算と同じように、わり算の式が成り立つことを
話合いをしながら、学びました。
☆補充コース 整数のわり算の復習をしていから、小数になってもわり算の式が成り立つ
ことを一つ一つ丁寧に確認しながら、学習を進めました。
どのコースも、授業の始めに、これまで学習した内容を押さえたことで、自分なりに「解決
の見通しをもつ」ことができ、自分の考えに自信をもって、友達に伝える姿が見られました。
また、どのコースも学習の最後に、「分かったこと」、「これからの学習で生かせそうなこ
と」を書くことで、子供たちは次の学習へのつながりを意識することができました。
実践2 4年「四角形を調べよう」 |
本時の課題は、どのコースも「平行な直線をさがして、四角形の仲間分けをしよ
う」でした。それぞれの習熟のコースに合わせて手だてをとり、学習を進めました。
コースによって、平行がよく分かるように色別に線を引くことで、平行を意識さ
せて四角形の仲間分けをさせたり、どうして3つの仲間に四角形を分類したのか、
自分で理由を考えさせ、友達と話し合わせた上で、発表させたりしました。
4年生の授業では、自分の考えをもつための「見通しを立てる」段階を大切に、
授業をしました。自分の考えをもつためには、今まで習ってきた内容をきちんと
理解していることが大切です。そのために、黒板の横にこれまで習った内容を掲
示したり、授業の中で再確認をしたりして、丁寧に学習を進めました。
その成果もあり、どの子も意欲的に自分の考えをもち、楽しく学習を進めることが
できました。
この後の学年の研究授業については、「今日の御成門小」に随時更新して
いきます。そちらの方をご覧ください。